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よくある質問

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矯正治療前に知っておくといいこと- 前編 –

  • 2024年2月18日
  • FAQ

今回は、よくあるご質問として矯正治療の前に知っておくといいこと です。

矯正治療はキレイな歯並び、美しい口元、きちんとした噛み合わせを実現させてくれる素晴らしい治療ですが、良いことばかりではありません。治療中のデメリットやリスクもあるのです。

矯正治療をしたい方や歯並びにお悩みの方には是非いろんな方面から知ってもらいたい!
ということで今回は「 矯正治療の前に知っておくといいこと- 前編・中編・後編 ‐ 」の” 前編 ”を、ご紹介していきます

 ~ 前編の4つは以下についてになります ~

  1. 痛み、違和感・口内炎について
  2. 虫歯・歯周病になりやすくなる
  3. 食事制限について
  4. 歯根吸収(歯の根っこが短くなる)

 

1.痛み、違和感・口内炎について

矯正治療は歯に矯正装置をつけて、少しずつ歯を動かすことで歯並びをキレイにします。
歯槽骨の中で歯の移動が起こることでプロスタグランジンという炎症物質が作られて痛みが生じます。
すぐに痛みが出るわけではなく、おおよそ3~6時間後くらいから痛みが出現致します。
お昼前後に治療された方は、夕食時くらいから痛みが出ることが多く、夕方に治療された方は、就寝前くらいに痛みが出ることがあります。

痛みは1ヶ月間ずっと痛みが続くのではなく、2~3日がピークで1週間かけて消失していきます。次回の矯正日に装置の調整をして歯に力をかけると再度、痛みが2~3日出ます。3ヶ月~半年ほど繰り返し、歯並びがある程度整って来ると痛みが減ってきます。

対策:痛みが出るタイミングは、お食事をするときに噛むと痛みが出ることが多いため、装置を付け始めた最初はうどんなど柔らかいものを食べるのがおすすめです。また、装置を付けた最初は痛みに慣れていないので痛み止めを事前に飲むと効果的な場合があります。

違和感・口内炎について
ブラケットやバンド、ワイヤーが歯に装着されると頬や舌が装置と接触し違和感が出現します。おおよそ1週間もすると慣れてきます。
稀に、楽器用のリードやマウスピースをくわえて演奏される方は、装置や抜歯した隙間が演奏に影響を与えることがありますが、こちらも概ね1週間もすると慣れてきますが、長い方だと4週間かかる方もいらっしゃいます。

口内炎については、頬や舌と矯正装置の機械的刺激により発生することがあります。違和感と同じではじめの1周間程度に集中することが多いです。ビタミンや栄養不足、睡眠不足やストレスも口内炎の原因の一つになりますので、矯正開始時は普段より気をつけましょう。ほとんどの場合は1~2週間で自然治癒します。

対策:装置用のワックスにて装置表面をカバーすることで痛みや違和感を抑えることができます。

 

2.虫歯・歯周病になりやすくなる

ブラケット、ワイヤーの装置がつくと取り外しができない装置のため磨きにくくなります。
磨き残しの汚れや、食べかすが歯の表面に溜まると、虫歯菌であるミュータンス菌が溜まった食べかすの中の糖質を分解し酸を産生し、歯を溶かすことで虫歯が進行していきます。レッドコンプレックスと言われる代表的な歯周病菌が磨き残した汚れの中で増殖し、自身が持つ毒素で歯肉や骨を溶かし歯周病が進行します。歯を動かすための土台である骨が溶けてしまうと正常な歯の移動を行うことができません。

つまり、矯正治療中は虫歯や歯周病になりやすくなると言われる原因は、歯ブラシを上手に使えずに磨き残しがあるためです。

対策:矯正専用のフロスやワンタフトブラシ、歯間ブラシを使用し、矯正中も虫歯や歯周病にならないように、しっかりと口腔環境を整えると全く問題ありません。また装置装着中の歯磨きのトレーニングも当院にて行いますので、その後しっかりとケアして頂ければ磨き残しは減り快適で何も心配せずに矯正治療を受けることができます。

       

3.食事制限について

結論から述べると食事制限はありませんが、気をつけて頂く必要があります。

では、食べ物の制限がある理由はなんでしょうか?
装置が外れトラブルが起きて痛みが出る可能性がある、外れた装置の付け直しをするため治療期間が伸びる、装置や歯が着色してしまって見た目が気になるなどのデメリットがあるためです。

そのため、装置が外れやすい硬い食べ物(せんべい、氷、飴、ナッツなど)粘着性の高い食べ物(ガム、グミ、キャラメル、お餅など)が気をつけて食べて頂きたい代表例としてあげられます。

カレーやコーヒー、赤ワインなど色素が強い飲食物は装置が着色し易いため、気になる方は控えたほうがおすすめです。では、治療が終わるまで着色が強い飲食物を控えないといけないのかと言うと、そういうわけではありません。
セラミックの装置が増えてきたため最近では着色することは減ってきました。着色するものは、歯を動かすときに使用するゴムが着色をします。これは来院毎に交換するゴムになるため、次回治療日の前の日に合わせて着色し易い食べ物を食べていただければ、着色する期間は最小限で済みます。

4.歯根吸収(歯の根っこが短くなる)

歯根吸収とは、外傷や歯の移植・再植、矯正治療などにより歯の根の先が短くなることを言います。

矯正治療の場合、歯並びを良くする(歯を動かす)過程で歯根吸収が起こると言われており、残念ながら、歯根吸収を全く起こさずに矯正治療を行うことは困難です。矯正治療は数多くのメリットが得られる素晴らしい治療ですが、歯根吸収のようなリスクも同時に起こり得てしまいます。
※矯正治療に伴う歯根吸収は、平均的に1~2mmの歯根が短くなりますが臨床的には問題ありません。

稀に著しく歯根吸収する方もおり、矯正治療後に多少の動揺が気になる場合は歯の内側にワイヤーの保定装置を使用することで、本人の違和感や歯への負担を減らします。ほとんどの症例では、治療後に歯根吸収は止まり進行することはありません。

また、以下に該当する方は歯根吸収を起こしやすいと言われております。
・舌を押し出す癖がある(舌癖)
・口呼吸
・歯ぎしり
・指しゃぶり
・唇を噛む癖(咬下唇癖)などの悪習癖
・歯根形態不良の方、アレルギー性鼻炎、喘息、ホルモンバランスの不調和、遺伝 など

当院では、歯根吸収が急激に進行しないように習癖のトレーニングから定期的にレントゲン写真を撮ることで歯根吸収の進行具合をモニタリングし、随時ご説明するようにしています。

吸収前        

    < 吸収                     < 吸収

 

以上が、矯正治療前に知っておくといいこと- 前編 – になります。

今回の投稿で、4つのデメリットやリスクについてご説明致しました。
不明だった点や更に詳しくお話を聞きたい方がいらっしゃいましたら気軽にご相談下さい。

当院では、初診相談は無料で行っており、ご自身の悩みについての治療方法から料金、今回のトピックで述べさせていただきました矯正治療のデメリットやリスクについてもご説明しております。
矯正治療に、ご興味が少しでも出ましたら、予約ページまたはお電話(04-7136-7530)よりご予約頂けたら幸いです。

次回は、矯正治療前に知っておくといいこと- 中編 – についてお答えしていきます。

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